
Our Philosophy
「理学療法の力で、動物と人の未来を支える」
会長挨拶
日本動物理学療法研究会のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当会は2010年の発足以来、動物のリハビリテーションに携わる皆様とともに、学びと交流の場を育んでまいりました。新型コロナウイルス感染症の影響などにより、十分に活動できない時期もありましたが、2025年より私・吉川和幸が会長を拝命いたしました。
動物のリハビリテーションは、獣医師による診断・治療を基盤に、看護、栄養、行動、生活環境の調整など、さまざまな専門性が連携して成り立つ実践領域です。その中で理学療法は、動作や機能の評価、運動・活動の最適化、回復過程の支援といった面で、重要な役割を担うと考えています。一方で、動物の理学療法に関する体系的な情報や学習機会は依然として十分とは言えず、臨床現場で日々リハビリテーションに従事する実践者の方々から、「理学療法について学びたいのに、学ぶ先が見当たらない」という声をたびたび伺ってきました。
そもそも動物に対する理学療法は、まだ発展途上の領域です。だからこそ、人の理学療法で積み上げられてきた知見を丁寧に参照しつつ、獣医療の現場で培われる経験や工夫と結び合わせ、動物とご家族にとって真に役立つ形へと編み直していく必要があります。専門や立場の違いを越えて学び合い、支え合い、より良い実践へとつなげていく「共創の場」を整えることが、当会の重要な役割であると考えております。
この思いを込め、当会の理念を
「理学療法の力で、動物と人の未来を支える」
と定めました。課題が山積する今だからこそ、理学療法の知識や技術を適切に共有し、社会の役に立つ形へとつなげていくことが、私たちの使命であると感じています。また、臨床の知見を研究として整理し、根拠ある情報として発信することで、現場の実践に還元できる循環を目指してまいります。
動物のリハビリテーションに従事されている方、これから従事したいとお考えの方、そしてそれを支える立場のすべての皆様を、理学療法の力で最大限応援し、同時に皆様からも応援される組織を目指してまいります。今後ともご指導ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

日本動物理学療法研究会
会長 吉川 和幸
活動内容
- セミナー開催
- SNSを用いた啓蒙活動
- 学術記事の作成/配布【会員限定】
設立趣意
近年の動物愛護・動物福祉への機運高揚を受け、動物の健康に対する関心が高まっています。また主に愛玩動物における高齢化時代を迎え、動物の健康寿命に対する多様なニーズが高まりを見せています。
理学療法は身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、運動やその他の物理的手段を用いて身体機能や動作能力の改善を図る治療科学です。しかし、獣医学分野における理学療法への関心が高まっている現在、これまでヒトを対象に蓄積されてきた知識と治療技術を応用して、動物の外傷や障害に対する理学療法介入および健康増進を実践し、それらの効果を検証していくことは、獣医学の発展だけでなく、動物はもちろんのことですが、飼い主の福祉向上の観点からも大変意義のあることと考えます。
我々設立発起人は、動物の理学療法に関する教育、臨床および研究の普及を図ることを目的に、このたび「日本動物理学療法研究会」を設立することといたしました。
今後、動物に関した種々の健康・疾患問題に対して、質の高い理学療法サービスを提供していくためには、動物を対象にした理学療法評価法の確立、運動療法、物理療法、装具療法の適用と新たな開発を行い、同時に介入効果の検証などを遂行することが求められます。
本研究会は、日本理学療法士協会および関連専門職と協力しながら、これらの課題解決に努力するとともに、動物に対する治療介入および健康増進の一手段として、理学療法を中心とした動物リハビリテーションサービスの健全な普及と向上を目指す所存です。そのためには動物の理学療法に関する学術活動、動物病院やクリッニックなどに勤務するスタッフへの知識の普及、および獣医療行政に対する提言などを行っていくことが不可欠と考えます。
理学療法士のみならず獣医療のあらゆる分野の方々からご指導とご協力を得て、本研究会の活動を充実させたいと切望している次第です。本研究会の設立趣旨をご理解いただきまして、本研究会への多くの皆様のご参画をこころよりお願い申し上げます。
2010年11月
日本動物理学療法研究会 初代会長
浅利 和人
